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2023年度『全国安全週間』の活動について(本週間:令和5年7月1日~7日、準備期間6月1日~6月30日)

2023年度の『全国安全週間』(厚生労働省、中央労働災害防止協会主唱、建設業労働災害防止協会他関係団体協賛)は、『 高める意識と安全行動 築こうみんなのゼロ災職場』のスロ-ガンのもと、6月1日から30日までを準備期間、7月1日から7日までを本週間として、全国で展開されます。昨年度の建設業に於ける労働災害については、死亡災害は前年を下回る見込みであるものの、休業4日以上の死傷災害は前年を上回る見込みであり、近年増加傾向に歯止めがかからない状況となっています。特に、転倒や腰痛といった労働者の作業行動に起因する死傷災害、墜落・転落などの死亡災害が依然として後を絶たない状況にあります。一方、昨年度の当社の安全成績は目標の《無事故・無災害・トラブルクレームゼロ》を目標に活動してまいりましたが、残念ながら目標達成することが出来ませんでした。この結果を深く反省し、改めて『コクシン安全衛生協力会社と一体となった安全衛生活動』を真剣に取り組んでまいります。                                                  今年度は、「安全衛生活動方針」の重点活動方針として、                                                               1.墜落・転落災害の絶滅」                                                                           2.運搬時災害の絶滅」                                                                                         3.夏季における集中災害(ヒューマンエラー起因)の絶滅」                                                                      4.熱中症による災害の絶滅」 を掲げております。

具体的な活動項目として

1.安全衛生作業手順書によるリスクの先取り」                                                                              2.作業環境に即した一人KY活動の実践と習得度に合わせた教育」                                                                  3.ヒューマンエラー防止策を活用した危機意識の向上」 に沿った安全衛生管理の実践をお願いします。

今後、梅雨から初夏にかけて温度・湿度が本格的に上昇する中、作業員の体調不良や集中力の低下が危惧されます。十分な熱順化期間を設けた上で、現場での適切な熱中症対策を実施してください。『全国安全衛生週間』を契機に、安全衛生活動を強化し、今年こそ、《無事故・無災害・トラブルクレームゼロ》を達成しましょう。

期間中、コクシン安全衛生協力会の皆様におかれましては、以下の実施事項を確実に行って頂けますようお願い申し上げます。

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【協力会社の実施事項】
(1)作業所の安全衛生活動の徹底
職長・安全衛生責任者は、作業前に作業員の健康状態を確認し、熱中症予防対策である熱への順化期間の確保や、過重労働の防止に配慮した配員を行なう。また、作業中、作業員に体調不良などの異常が無いか、監視すると共に、状況に応じて作業場所の変更や十分な休憩時間を確保する。
職長・安全衛生責任者は、作業員に対し、重点危険作業に対する指導をおこない、指示通り作業が行われているか、又、災害につながるリスクがないかを確認する。特に未熟練者に対しては、不慣れな行動や、不注意な作業等を行わないよう基本行動について十分な指導を行う。
(2)安全衛生パトロールの実施
事業主は、準備期間中に「協力会社安全衛生関係管理書類」を点検し、新規入場者・未熟練者・高齢者・要配慮者の申請に漏れが無いか、また、適正配置が行われているかの確認をする。
事業主は、職長・安責者が上記(1)で定められた職務を実施しているか、また、未熟練者に対する、職長・安責者、作業員によるフォローアップ状況を確認し、不足がある場合は指導する。
(3)安全衛生教育の実施
事業主は、自社の作業員に対し安全衛生教育を実施し、当社の安全衛生活動の内容、作業内容に適した正しい工具の使用法、保護具の着用並びに、熱中症予防のための健康管理について理解させる。
事業主は、自社の未熟練者に対しては、必要な基礎教育を実施し、送り出し実施報告書にて未熟練者を特定した上で現場所長に提出する。
(4)ストレスチェック
事業主は、職場におけるメンタルヘルス対策の推進およびストレスチェックを確実に実施する。また、ストレスチェックおよび面接指導の結果に基づき適切に措置を講じる。

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【作業所における実施事項】
(1)作業所の安全衛生活動の徹底
現場担当者は、1日1回以上実効ある現場巡回により安全衛生作業手順書によるリスクの先取りが行われているか確認を行う。朝礼および現地KYでの作業指示、安全衛生指示内容が作業環境に即したKY活動の実践に繋がっているか、またヒューマンエラー防止策の教育が作業員に浸透しているかを確認し、問題のある場合は改めて教育を実施する。
現場担当者は、作業員の過重労働や、不適切な作業環境下での作業とならないよう、工程調整を行なう。
現場担当者は、未熟練者、要配慮者による作業配置状況の適否並びに、職長・安責者、作業員によるフォローアップ状況を確認する。
現場担当者は、該当する特定化学物質が使用されている場合は、SDS(安全データシート)の情報を基にリスクアセスメントが実施されているかを確認する。
現場担当者は、現地KY後、職長・安責者から『健康KY』の結果報告を受け、体調がすぐれない作業員がいる場合は対応を指示する。また作業完了後、職長・安責者からの健康KYチェックシート提出により作業員の健康状況の結果報告を受ける。
(2)安全衛生大会の開催と安全衛生教育の実施
現場担当者は、安全衛生大会を開催し、「安全衛生活動方針」を使い、職長・安責者、作業員に安全衛生教育を実施して活動項目の周知徹底を図り、決められたことは必ず守るよう、関係者一人ひとりに意識させる。
現場担当者は、熱中症災害防止対策の指導及び注意喚起を行う。
(3) 作業環境に即したKY活動の実践
現場担当者は、作業環境に即したKY活動の実践として、作業員ひとり一人がヒューマンエラー12分類を基にKY活動を実施するよう作業員への指導をおこなう。
(4)週間計画に基づく行事の実施
現場担当者は、添付資料「  令和5年度全国安全週間実施要領(建災防) 」を参考に、 全国安全週間中の行事予定を作成し実施する。