円海山・鎌倉アルプスを越えて、古都・鎌倉へ 【鎌倉アルプス】を歩きました!(TEAM百名山)
2025年6月、【鎌倉アルプス】を歩いてきました! スタート地点は横浜市磯子区の洋光台駅。 ここから、緑豊かな円海山を抜け、鎌倉アルプスを縦走して鎌倉駅まで歩くという、ちょっと欲張りなルートです。
【鎌倉アルプス】とは、鎌倉市の北東部に広がる丘陵地帯を指す愛称で、正式には「天園ハイキングコース」と呼ばれるルートがその中心です。 標高は低いながらも、歴史と自然が融合した魅力的なハイキングエリアで、鎌倉最高峰・大平山(159m)を含む尾根道をのんびり歩くことができます。
《 本日のコース 》 港南台駅 ⇒ 円海山 ⇒ 大丸山 ⇒ 天園 ⇒ 大平山 ⇒ 半僧坊 ⇒ 建長寺 ⇒ 鶴岡八幡宮 ⇒ 鎌倉駅 総コースタイム:4時間 今日も一日楽しみましょう!!
〈洋光台駅〉 天気は晴天!

〈円海山〉洋光台駅を出て、住宅街を抜けるとすぐに「洋光台南公園」や「瀬上市民の森」方面への案内が現れます。 ここから森の中へと入っていくと、空気が一変。鳥のさえずりと木漏れ日が迎えてくれます。

〈円海山のシンボル・電波塔〉

〈関東の富士見百景〉 円海山(えんかいざん)は横浜市南部に位置する緑豊かな丘陵地で、「関東の富士見百景」にも選定された絶景スポットです。 特に「瀬上市民の森」の尾根道からは、晴れた日には富士山をくっきりと望むことができます。 雲の向こうに富士山を見ることが出来ました!

〈瀬上市民の森から鎌倉方面へ向かいます〉

〈小鳥のさえずりを聴きながら〉

〈逗子市街の先には、富士山〉

〈大丸山(おおまるやま)〉 大丸山は、横浜市で最も標高が高い山(156.8m)で、金沢区・栄区・港南区の境界付近に位置しています。 都市近郊とは思えないほど自然が豊かで、ハイキングや自然観察にぴったりのスポットです。

〈歩道には、紫陽花が咲いています〉

〈大丸山 頂上〉

〈山頂から望む〉 遠くに見える相模湾。 コンディションが良ければ、八景島、江の島、遠く伊豆半島まで見渡せる絶景。

〈本日のおやつ1〉

〈鎌倉アルプス突入:天園ハイキングコースへ〉 大丸山からさらに尾根道を進むと、鎌倉市との境界を越えて天園ハイキングコースへ。 ここからがいわゆる「鎌倉アルプス」。標高は低いながらも、アップダウンが続き、木々の間からの眺望が美しいです!

〈山道に咲く、ヤマユリ〉

〈大平山〉 標高159mの大平山は、天園ハイキングコースの中間地点。木々の間から差し込む光が美しく、ベンチで一息つくと、遠くに富士山のシルエットが見えることも。 静かな山頂で、風の音と鳥の声に癒されました。

〈青空と紫陽花〉

〈鎌倉の山から横浜の未来を眺める〉 視線を上げると、木々の隙間からみなとみらいの高層ビル群が遠くに浮かび上がり、自然の中に都会の輪郭が溶け込むような不思議な感覚に。

〈建長寺の山頂より望む〉 建長寺の頂上付近からは、木々の合間に相模湾がキラリと光り、遠くに海の存在を感じます。

〈鎌倉絶景ポイント〉 古都の静けさと、遠くに広がる海の輝きが交差するこの場所は、まさに鎌倉ならではの絶景ポイントです!

〈本日のおやつ2〉

〈半僧坊の大天狗〉 目に飛び込んでくるのが半僧坊の天狗像。 剣を構えた大天狗はまるで山の守護者のよう。

〈半僧坊本殿の間近の崖〉 鼻の高い大天狗、羽団扇を持つ小天狗、剣を構えた守護天狗……その数、なんと十数体以上。 まるで山の精霊たちがこちらを見守っているような迫力です!

〈建長寺の「奥の院」【半僧坊】〉 奥の院半僧坊権現を祀るため、鳥居があります。

〈建長寺・唐門〉 1628年、東京・芝・増上寺で徳川二代将軍秀忠(ひでただ)夫人(お江の方(おごうのかた))の霊屋(おたまや=墓のお堂)の門として建てられました。 その後、1647年、仏殿・西来門(せいらんもん)と共に建長寺に寄附され、方丈(龍王殿)の正門として使用されています。

〈建長寺・三門〉 建長寺(けんちょうじ)は、神奈川県鎌倉市山ノ内にある禅宗の寺院で、臨済宗建長寺派の大本山です。 お寺の門は一般的には「山門(さんもん)」と呼ばれますが、こちらの門をはじめ禅宗の寺院では「三門」と書きます。 これは「空(全てを空と悟る)」「無相(全てに差別のないことを悟る)」「無作(自然のままであることを悟る)、という三つの解脱を指し「三解脱門」を略しているものです。 国の重要文化財に指定された三門には、後深草天皇の宸筆と伝わる建長寺の正式名称「建長興国禅寺」の額が掲げられています。

〈巨福呂坂洞門(こぶくろさかどうもん)〉 建長寺の参道を抜け、鎌倉駅方面へ向かう途中に現れるのが、この洞門。 鎌倉時代から続く「巨福呂坂(こぶくろさか)」の峠道を貫く、現代のトンネルです。 現在の洞門は昭和初期に開通したもので、切通しの地形を活かした石造りのアーチが印象的です!

〈鶴岡八幡宮〉 源頼朝ゆかりのこの神社は、鎌倉武士の精神的支柱。境内に足を踏み入れると、観光客の賑わいとともに、どこか厳かな空気が流れています。 段葛の参道を進み、舞殿を横目に見ながら本宮へ。 建長寺の禅の静けさから、八幡宮の力強さへと移り変わるこの流れは、鎌倉散策の醍醐味です。本宮から街を見下ろし、旅の無事を感謝しました。

〈老舗カレーの名店:キャラウェイ〉 最終目的地の鎌倉駅も目前です! お腹が空いたので、お昼にしましょう。 カレー好きの間では“鎌倉の聖地”とも呼ばれる老舗で、ずっと気になっていたお店です。 平日でも行列ができる人気店ですが、この日は30分並んで入店することが出来ました。

〈ビーフカレー〉 銀の器に盛られたルーは濃厚でスパイシー、ライスは山のように盛られていて、空腹のハイカーには最高のご褒美。 一口ごとに、今日の山道や天狗たちの顔が思い出されるような余韻がありました!

「鎌倉アルプス」は、都市近郊とは思えないほど自然が深く、眺望も豊か。 円海山の静けさ、鎌倉アルプスの尾根道、そして古都・鎌倉の歴史。すべてが一つの線でつながる贅沢な縦走ルートでした。 登山初心者でも気軽に歩けて、しかも心に残る風景が次々と現れるのが魅力です。 歩き終えたときにはちょっとした旅を終えたような満足感が広がります!
自然と歴史、伝説と食が交差する鎌倉の尾根道。 最後に食べたカレーの温もりが、今日の記憶をやさしく包んでくれました。 そして、何より事故やトラブルもなく無事に下山できたので、大満足です!! TEAM 百名山の皆さん 楽しい一日をありがとう! 次回は、春の桜とともに歩いてみたいと思います!

