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令和5年度 建設業年末年始労働災害防止強調期間 (実施期間:令和5年12月1日~令和6年1月15日)

12月1日(日)より、「令和4年度 建設業年末年始労働災害防止強調期間」が始まりました。

スローガンは 『無事故の歳末 明るい正月』です。

期間は、令和5年12月1日から令和6年1月15日となります。

年末年始は建設工事が輻輳し、さらに寒冷下での作業となることから、労働災害防止に特別の配慮が必要です。本強調期間実施要領よりますと、建設業における労働災害は、長期的に減少傾向にありますが、10月の速報値では、建設業における死亡者数は152人で前年より40人減、休業4日以上の死傷者数は9,543人で前年より17人増となっております。また、建設業の労働災害で最も多い墜落・転落災害の死亡者数は56人と前年より19人減となっているものの、依然として死亡災害の約37%を占めています。今一度、高所作業における作業床・手すりの設置、新規格に適合するフルハーネス型および胴ベルト型安全帯の使用をはじめとした墜落・転落災害防止策の一層の推進と類似災害の防止を徹底してください。

建設業では、全国各地で発生している台風や豪雨などの自然災害からの復旧・復興工事や、国土強靱化を実現するためのインフラ整備等の工事を進めています。これから迎える年末年始は、2024年4月から実施される時間外労働の上限規制への対応を含めた働き方改革の推進、慢性的な技能労働者不足などの影響もあり、労働災害の発生リスクの高まりが懸念されます。このような状況を踏まえ、今一度、自社の労働災害防止活動の取り組みの再確認をお願い致します。

協力会社の皆様におかれましては、期間中に実施する下記安全衛生活動へのご協力をお願いします。

《安全衛生パトロールの実施》
 ・コクシン安全衛生協力会会員と協働で、墜落・転落災害を防止するという視点で現場パトロールを実施する。特に墜落・転落災害発生の恐れがある天井内作業や高所作業の安全衛生作業手順書は、パトロール時に必ず確認する。
《作業所での実施事項》
1.安全衛生パトロールの実施
・ 職長は、下記の「作業所における実施事項」を重点に、自社が施工している現場の安全衛生パトロールを実施する。
2.未熟練者を含む自社作業員へのフォローアップ
・ 職長・安全衛生責任者は、未熟練者および若年層を含む自社作業員が災害を起こすことのないように、適正配置、指導、フォローを行う。
3.作業所における実施事項
・現場担当者は、実効ある現場巡回(特に朝礼後)を実施する。
・墜落・転落災害を防止するという視点で巡回し、床開口や床端部、不安全な作業床や仮設設備、作業環境がある場合は指摘して即刻是正させる。
《安全衛生作業手順書、現地KYシートの活用、一人KYの実施》
・ 重点危険作業(天井内作業含む)について漏れなく「安全衛生作業手順書」が作成され、危険の特定と対策が適切か、またチェックリストとして活用されているかを確認する。特に墜落・転落災害発生の恐れがある天井内作業や高所作業の手順書は、管理職が必ず確認する。
・ 実効ある現場巡回により、「安全衛生作業手順書」、「日報」、「現地KYシート」、の記載通り作業されているか確認の上、指導して改善を図る。
職長・安全衛生責任者は、「安全衛生作業手順書」を作業場所に掲示し、現場でチェックリストとして活用 すると共に、特定された危険を「現地KYシート」で確認し、作業員に周知・対策の実施を徹底させる。
作業員は、事前に「安全衛生作業手順書」で作業手順および作業方法を理解して、当日の「現地KYシート」で 危険のポイントを把握し、自分の判断だけで予定外の作業を行わない。
《ポスター掲示》
・本期間用ポスターを現場に掲示し、安全意識の高揚と、健康維持・管理の意識付けを図る。
《未熟練者に対する確認》
・ 未熟練者が災害を起こすことのないように、職長・安責者が適正配置、指導を行い、監視、フォローを行っていることを確認する。
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特に年末年始は、日頃の疲れ等によって緊張感が失われたまま作業を行いがちです。

会員企業様には、今一度、無事故・無災害を目標にした労働災害防止対策を進めていただき、『無事故の歳末 明るい正月』を迎えられるように、ご協力お願い申し上げます。